筆者:冨澤敏夫(柔道整復師) N2024/5/29

犬の進行性網膜萎縮症の診断方法と白内障の影響

犬の進行性網膜萎縮(PRA)は、進行速度が個体によって異なり、遺伝的要因や犬種により差があります。一般的には、発症後数ヶ月から数年で完全に視力を失うことが多いです。

こんな疑問ありませんか?

犬の進行性膜萎縮について、発症してどのくらいで見えませんか? また、視覚がなくなる、見えなくなったと言う膜の萎縮状態は、どのように判断しますか? また、進行性膜萎縮でも、かろうじて視覚が少しでも確保されて生活に支障がない程度で膜萎縮が停滞するのでしょうか? また、うちの愛犬は、白内障を併発していますが、進行性膜萎縮があったとしても、白内障が見えるようになっていない可能性はありますか? その場合は、白内障の手術をしたら、ある程度見えるようになる可能性はありますか? 解答をお願いします。

網膜萎縮の状態の判断

視覚の喪失を確認するためには、以下の方法があります。

  • 1.眼科検査: 獣医師による詳細な眼底検査で、網膜の変性や萎縮の進行状況を確認します。
  • 2.視覚検査: 明るい光や移動する物体に対する反応を観察し、視力の程度を評価します。
  • 3.電気網膜図(ERG) : 網膜の電気活動を計算し、網膜の機能状態を評価します。

 

進行性網膜萎縮の進行と視覚の維持

PRA が進行しても、視覚がほとんど失われる前に停滞する可能性があるため、これは非常に稀です。通常、PRA は進行性であり、視力の低下は避けられないことが多いです。

 

白内障と進行性網膜萎縮の関係

白内障と進行性網膜萎縮が併発している場合、視力の低下はどちらの疾患が原因であるかどうかを特定するのは難しい場合があります。白内障が視覚障害の主な原因である場合、白内障手術によってある程度の視力回復が期待できます。

 

白内障手術後の視力回復の可能性

白内障手術後の視力回復は、網膜の状態によります。もし網膜萎縮が進行している場合、手術後の視力回復は限定されていると考えられます。手術前に電気網膜図(ERG)を実施することで、網膜の機能を評価し、手術後の視力回復の可能性を予測できるようになります。

 

まとめ

  • PRA の進行速度: 数ヶ月から数年で視力喪失。
  • 視覚の判断方法: 眼科検査、視覚検査、電気網膜図。
  • 視力維持の可能性: PRA の停滞は稀で、通常は進行します。
  • 白内障とPRAの関係: 白内障手術で視力が回復するかは、網膜の状態に依存します。

 

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自己紹介(profile)

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冨澤敏夫(とみざわ としお)、1969年12月12日生まれ
資格(国家資格:柔道整復師、整体師)

好きな言葉:継続は力なり
特技や趣味:空手、太極拳、健康体操、映画鑑賞、仕事(整体業)、WEB関係
愛読書:原因と結果の法則
好きなアニメ:あしたのジョー、エースをねらえ!


はじめまして、私はさいたま市で整体院を開業しています。愛犬はトイプードルのももちゃんと心(しん)ちゃんを迎えて暮らしています。愛犬の病気をきっかけに、このコンテンツを立ち上げました。皆さんのお役に立てればと思い、わんちゃんの健康を中心に、犬の色々な情報を掲載しています。

 

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