筆者:冨澤敏夫(柔道整復師) N2024/6/6

犬のアジソン病で多飲多尿は薬の副作用か?

こんな悩み疑問へ

Q:アジソン病で、多飲多尿はアジソン病の症状なのか?それとも、投与しているホルモン剤薬の副作用なのか? また、副作用ならどちらの薬、プレドニゾロン錠剤か、フロリネフ錠剤のどちらが影響しますか?

A:少し調べてみました。

多飲多尿は薬の副作用か?

多飲多尿は犬のアジソン病の治療中に見られる一般的な症状ですが、その原因には2つの可能性があるようです。

1. アジソン病の症状としての多飲多尿

アジソン病自体が多飲多尿の原因となることがあります。これは、ホルモンのバランスが崩れ、特に電解質のバランスが崩れることにより、犬の体が過剰に水分を必要とするためです。また、ナトリウムの低下(低ナトリウム血症)やカリウムの増加(高カリウム血症)もこれに寄与します。

2. 投与しているホルモン剤の副作用

ホルモン補充療法に使用される薬剤が多飲多尿の原因となることもあります。

2-1.プレドニゾロン(糖質コルチコイド)

プレドニゾロンは、副腎皮質ホルモンを補充するために使用されますが、副作用として多飲多尿が挙げられます。プレドニゾロンは腎臓の働きを刺激し、尿量の増加を引き起こすことがあります。

2-2.フロリネフ(鉱質コルチコイド)

フロリネフは、電解質バランスを調整するために使用されますが、適切な量が投与されていない場合や過剰投与された場合には、ナトリウムの保持とカリウムの排出が増加し、これも多飲多尿の原因となることがあります。

3.多飲多尿の対策

犬の多飲多尿がアジソン病の症状によるものか、投与している薬の副作用によるものかを判断するためには、獣医師と連携して以下の点を確認することが重要です。

4.投薬量の確認

プレドニゾロンやフロリネフの投与量が適切であるかを確認します。過剰投与や不足している場合には、量を調整する必要があります。

※定期的な血液検査

電解質バランスやホルモンレベルを定期的にチェックすることで、治療の効果をモニタリングします。

5.まとめ

多飲多尿がアジソン病の症状であるか、薬の副作用であるかを特定するためには、獣医師の指導の下で投薬管理と定期的な検査を行うことが重要です。プレドニゾロンは多飲多尿の副作用がある可能性が高く、フロリネフも投与量次第で影響を与えることがあります。したがって、どちらの薬が影響しているかを確定するためには、獣医師の診断と指示を仰ぐことが最善です。

私の経験:多飲多尿が改善した例

プレドニゾロン錠剤は微量投与で行っています。鉱質コルチコイド(フロリネフ錠剤)の時は多飲多尿で、「おしっこ多いな、良く見ず飲むな?」と新派していましたが、ザイコータルの(鉱質コルチコイド)筋肉注射に変えたら、多飲多尿が改善し落ち着いています。電解質がコントールが難しい感じで、うちは錠剤だと不安定で、月一回(正確には4週間隔)の注射にかえたら、多飲多尿はなくなりました。

フロリネフ錠剤でコントロールしにくいと考えられた理由?

フロリネフ錠剤は糖質コルチコイドと鉱質コルチコイドの両方の薬効があるから、フロリネフの量がそもそも足りないと、電解質バランスが整えられず、多飲多尿がおこりますが、だからといって、風フロリネフ錠剤の投与量を多くすると、糖質コルチコイドの量も増えるので、副作用で多飲多尿になる可能性も考えられrのかな?

しかし、糖質コルチコイドのプレドニゾロン錠剤の薬効が少ないと、低血糖などで「ぐったり、ふらつき、元気がなくなり」など、危険な状態になるから、薬の量はモニタリングでしっかり先生に決めてもらわないと心配ですね。

多飲多尿が薬の副作用と過剰に心配するのは?

糖質コルチコイド(プレドニゾロン錠)はステロイドと言われていて、「ステロイドは副作用が」と心配になる飼い主さんが多いかと思います。

私の考えでは、危険なぐらいの糖質コルチコイド(プレドニゾロン錠)の日常投与は、副作用の問題を考えた方が良いが、適量なら副作用の問題は過敏にならなくても良いのではないでしょうか?

それよりも、糖質コルチコイド(プレドニゾロン錠)が足りていない事での、不調状態(ぐったり、元気なく、ふらつく、食欲なく、吐く」は、危険であるため、投与は必要と考えます。

例えは、うちの先生は、6kgの愛犬に、プレドニゾロン錠剤を毎日1/2錠で良いと言われましたが、ストレスがかかる時や、調子が悪い時は、倍量を投与しても良いと。1錠にしても、多すぎるとは言えないから心配なですよと言われます。

アジソン病を持つ犬の飼い主さんの 情報共有や経験の交換の場

私のようにアジソン病の愛犬と暮らす方々が、不安や心配などを共有して励まし合って、愛犬や飼い主がストレスなく暮らせるようにしていきたいと思います。

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自己紹介(profile)

NEWS

冨澤敏夫(とみざわ としお)、1969年12月12日生まれ
資格(国家資格:柔道整復師、整体師)

好きな言葉:継続は力なり
特技や趣味:空手、太極拳、健康体操、映画鑑賞、仕事(整体業)、WEB関係
愛読書:原因と結果の法則
好きなアニメ:あしたのジョー、エースをねらえ!


はじめまして、私はさいたま市で整体院を開業しています。愛犬はトイプードルのももちゃんと心(しん)ちゃんと暮らしています。愛犬の病気をきっかけに、このコンテンツを立ち上げました。皆さんのお役に立てればと思い、わんちゃんの健康を中心に、犬の色々な情報を掲載しています。

  • ももちゃん(女の子 2012年5月生まれトイプードル)
  • 心ちゃん(男の 子2013年11月生まれトイプードル)

心ちゃんが遺伝的な病気を持ち闘病中です。

  • アジソン病2019年11月6歳
  • 進行性網膜萎縮症、白内障2023年7月
  • 甲状腺機能低下症2024年4月

上記は正式な診断を受け治療を開始した時で、発症はもう少し前からだと思います。

特に進行性網膜萎縮症は、初期症状に早く気づき早期予防をしていたら、進行をもう少し遅れさせられたかなと後悔しています。

わが家のわんちゃん、トイプードルは6歳の時(2019年)にアジソン病と診断され、投薬を続けています。

9歳(2022年)すぎてから、暗闇で目が見えにくくなり、進行性網膜萎縮と診断されました。治療がないということで放置をしていましたが、2023年に入り急激に白内障など進行して、目の専門の病院へ行き、正式に進行性網膜萎縮と白内障と診断されました。

現在は定期的な検査と、目サプリ・目薬で進行を遅らせています。現在は、2023年11月に体調を崩しててから、急激に左目がひどい白内障でしたが、右目も白内障がひどくなりました。今はたぶん見えない様子です。

2024/4/25に甲状腺機能低下症と言われ、今、投薬を開始しました。経過観察中!

下記は、愛犬の闘病記です。同じ病気を持つ飼い主さんの、役に立てればと

 

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