筆者:冨澤敏夫(柔道整復師) N2024/6/16

犬の鉱質コルチコイドの分泌状態を詳細に調べるための検査

鉱質コルチコイドの分泌状態を詳細に調べるための検査には、以下のような方法があります。

1. 血清アルドステロン測定

アルドステロンは主要な鉱質コルチコイドであり、その血清レベルを測定することで、副腎の鉱質コルチコイド分泌機能を評価します。

  • 方法: 血液を採取し、特定の実験室でアルドステロンの濃度を測定します。
  • 基準値: アルドステロンの基準値は検査機関や測定方法により異なりますが、一般的な範囲内にあるかどうかを確認します。

2. 血清レニン活性測定

レニンは、腎臓から分泌される酵素であり、アルドステロン分泌を調節する役割を果たします。レニン活性を測定することで、RAAS(レニン-アンギオテンシン-アルドステロン系)の機能を評価します。

  • 方法: 血液を採取し、レニン活性を特定の実験室で測定します。
  • 基準値: レニン活性の基準値も検査機関や測定方法により異なります。

3. 電解質パネル

ナトリウムやカリウムなどの血清電解質濃度を測定することで、鉱質コルチコイドの影響を評価します。鉱質コルチコイドはナトリウムの再吸収とカリウムの排泄を促進するため、これらの電解質バランスが崩れると副腎機能の低下が疑われます。

  • 方法: 血液を採取し、電解質濃度を測定します。
  • 異常値: ナトリウムが低く、カリウムが高い場合、副腎皮質機能低下症(アジソン病)が疑われます。

4. 24時間尿アルドステロン排泄量測定

尿中のアルドステロン排泄量を測定することで、1日のアルドステロン分泌状態を評価します。

  • 方法: 24時間尿を収集し、特定の実験室でアルドステロン濃度を測定します。
  • 基準値: 尿中アルドステロン排泄量が基準範囲内であるかを確認します。

5. 画像診断

CTやMRIなどの画像診断を使用して、副腎の構造異常や腫瘍を確認することができます。

  • 方法: 動物病院でCTやMRIを撮影し、画像を解析します。
  • 異常所見: 副腎の腫大や萎縮、結節が見られる場合、副腎皮質機能低下症が疑われます。

アジソン病のACTH刺激検査について

ACTH刺激検査は、主に糖質コルチコイドであるコルチゾールの分泌反応を評価するための検査です。この検査は、副腎皮質の機能を評価するために使用されます。具体的には、以下のような内容です。

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自己紹介(profile)

NEWS

冨澤敏夫(とみざわ としお)、1969年12月12日生まれ
資格(国家資格:柔道整復師、整体師)

好きな言葉:継続は力なり
特技や趣味:空手、太極拳、健康体操、映画鑑賞、仕事(整体業)、WEB関係
愛読書:原因と結果の法則
好きなアニメ:あしたのジョー、エースをねらえ!


はじめまして、私はさいたま市で整体院を開業しています。愛犬はトイプードルのももちゃんと心(しん)ちゃんと暮らしています。愛犬の病気をきっかけに、このコンテンツを立ち上げました。皆さんのお役に立てればと思い、わんちゃんの健康を中心に、犬の色々な情報を掲載しています。

  • ももちゃん(女の子 2012年5月生まれトイプードル)
  • 心ちゃん(男の 子2013年11月生まれトイプードル)

心ちゃんが遺伝的な病気を持ち闘病中です。

  • アジソン病2019年11月6歳
  • 進行性網膜萎縮症、白内障2023年7月
  • 甲状腺機能低下症2024年4月

上記は正式な診断を受け治療を開始した時で、発症はもう少し前からだと思います。

特に進行性網膜萎縮症は、初期症状に早く気づき早期予防をしていたら、進行をもう少し遅れさせられたかなと後悔しています。

わが家のわんちゃん、トイプードルは6歳の時(2019年)にアジソン病と診断され、投薬を続けています。

9歳(2022年)すぎてから、暗闇で目が見えにくくなり、進行性網膜萎縮と診断されました。治療がないということで放置をしていましたが、2023年に入り急激に白内障など進行して、目の専門の病院へ行き、正式に進行性網膜萎縮と白内障と診断されました。

現在は定期的な検査と、目サプリ・目薬で進行を遅らせています。現在は、2023年11月に体調を崩しててから、急激に左目がひどい白内障でしたが、右目も白内障がひどくなりました。今はたぶん見えない様子です。

2024/4/25に甲状腺機能低下症と言われ、今、投薬を開始しました。経過観察中!

下記は、愛犬の闘病記です。同じ病気を持つ飼い主さんの、役に立てればと

 

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