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筆者:冨澤敏夫(柔道整復師) N2024/6/24

アジソン病でフロリネフ錠剤の投与の量が最適かをモニタリングする方法(検査法や観察法)はありますか?

フロリネフ(フルドロコルチゾン)の投与量が最適かどうかをモニタリングするためには、いくつかの方法があります。これには血液検査と日常的な観察が含まれます。以下に詳細を説明します。

1. 血液検査

電解質の測定:フロリネフの主な目的は、電解質バランスを維持することです。以下の項目を定期的に検査します。

  • ナトリウム(Na): 正常範囲は145-155 mEq/L程度です。ナトリウムが低い場合、フロリネフの投与量が不足している可能性があります。
  • カリウム(K):正常範囲は3.5-5.5 mEq/L程度です。カリウムが高い場合、フロリネフの投与量が不足している可能性があります。
  • クロライド(Cl): 正常範囲は105-120 mEq/L程度です。クロライドもナトリウムやカリウムと同様に重要です。

ACTH刺激検査

この検査は、フロリネフの効果を間接的に評価するために使用されます。ACTHを投与し、副腎の反応を測定します。反応が不十分であれば、フロリネフの調整が必要です。

 

 

2. 臨床的観察

体重の変化:体重が急激に減少する場合、フロリネフの量が不足している可能性があります。逆に体重が急増する場合は過剰な可能性もあります。

  • 水分摂取量と尿量  
    • 多飲多尿: 多飲多尿が続く場合は、フロリネフの量が適切でない可能性があります。
    • 正常範囲の飲水・排尿: これが維持されていれば、フロリネフの量は適切である可能性が高いです。
  • 活動レベルと元気の状態
    • 活動レベルが低下したり、元気がない場合、フロリネフの量が不足している可能性があります。

 

 

3. 飼い主による観察

食欲の変化:フロリネフの量が適切でないと食欲が変動することがあります。過剰に食べる場合や、全く食べなくなる場合は注意が必要です。

4. その他の検査

  • 血圧測定
    • フロリネフは血圧にも影響を与えるため、定期的な血圧測定が推奨されます。
  • 尿検査
    • 尿中の電解質バランスを確認することで、フロリネフの効果を評価できます。

まとめ

フロリネフの投与量が最適かどうかを判断するためには、定期的な血液検査と日常的な観察が重要です。これにより、ナトリウム、カリウム、クロライドのバランスを維持し、アジソン病の症状を適切に管理することができます。プレドニゾロンと同様に、飼い主と獣医師が協力して、犬の健康状態をモニタリングし、必要に応じて投与量を調整することが重要です。

 

 

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自己紹介(profile)

NEWS

冨澤敏夫(とみざわ としお)、1969年12月12日生まれ
資格(国家資格:柔道整復師、整体師)

好きな言葉:継続は力なり
特技や趣味:空手、太極拳、健康体操、映画鑑賞、仕事(整体業)、WEB関係
愛読書:原因と結果の法則
好きなアニメ:あしたのジョー、エースをねらえ!


はじめまして、私はさいたま市で整体院を開業しています。愛犬はトイプードルのももちゃんと心(しん)ちゃんと暮らしています。愛犬の病気をきっかけに、このコンテンツを立ち上げました。皆さんのお役に立てればと思い、わんちゃんの健康を中心に、犬の色々な情報を掲載しています。

  • ももちゃん(女の子 2012年5月生まれトイプードル)
  • 心ちゃん(男の 子2013年11月生まれトイプードル)

心ちゃんが遺伝的な病気を持ち闘病中です。

  • アジソン病2019年11月6歳
  • 進行性網膜萎縮症、白内障2023年7月
  • 甲状腺機能低下症2024年4月

上記は正式な診断を受け治療を開始した時で、発症はもう少し前からだと思います。

特に進行性網膜萎縮症は、初期症状に早く気づき早期予防をしていたら、進行をもう少し遅れさせられたかなと後悔しています。

わが家のわんちゃん、トイプードルは6歳の時(2019年)にアジソン病と診断され、投薬を続けています。

9歳(2022年)すぎてから、暗闇で目が見えにくくなり、進行性網膜萎縮と診断されました。治療がないということで放置をしていましたが、2023年に入り急激に白内障など進行して、目の専門の病院へ行き、正式に進行性網膜萎縮と白内障と診断されました。

現在は定期的な検査と、目サプリ・目薬で進行を遅らせています。現在は、2023年11月に体調を崩しててから、急激に左目がひどい白内障でしたが、右目も白内障がひどくなりました。今はたぶん見えない様子です。

2024/4/25に甲状腺機能低下症と言われ、今、投薬を開始しました。経過観察中!

下記は、愛犬の闘病記です。同じ病気を持つ飼い主さんの、役に立てればと

 

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